研究課題/領域番号 |
16K16270
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
黒住 千春 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (20441488)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 嚥下機能 / 円背 / 姿勢 / 高齢者 / 超音波診断装置 / 頸部筋 / 嚥下機能評価 / 嚥下反射 |
研究成果の概要 |
頚部筋には,嚥下機能に加えて頭頚部の姿勢保持,呼吸という3つの機能があり,姿勢保持が何らかの原因により努力的となれば,嚥下機能が阻害される可能性がある。そこで本研究ではまず,円背を始めとする不良座位姿勢を代償するために,頚部筋の筋活動量がどのように働いているかについて検討した。その結果,円背がある高齢者では,頚部を前方へ屈曲させることで座位姿勢を保持し,これに伴い頸部の筋活動が増大していた。次に不良座位姿勢が嚥下時の舌骨上筋群の活動にどのように影響しているのかについて検討を行った。その結果,頸部が前方傾斜した座位姿勢は嚥下筋であるオトガイ舌骨筋の筋活動を妨げていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より,円背のある高齢者は,頚部を前方へ屈曲させることで座位姿勢を保持し,これに伴い頸部の筋活動が増大していた。さらに頚部が前方へ屈曲した座位姿勢は嚥下筋であるオトガイ舌骨筋の筋活動を妨げていることが明らかになった。すなわち,円背など姿勢障害を有する高齢者では嚥下機能が低下している可能性がある。予防医療の充実が求められる現代,誤嚥性肺炎のリスク低減を図るためにも,姿勢と嚥下機能の関係を明らかにすることは非常に重要な課題であり,今後,誤嚥性肺炎予防について食事姿勢の観点からも検討していく必要があると考える。
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