研究課題/領域番号 |
16K16332
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 岡山理科大学 (2017-2019) 釧路工業高等専門学校 (2016) |
研究代表者 |
馬淵 大宇 岡山理科大学, 工学部, 講師 (50757458)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | VR / スケール感 / 設計教育 / 建築 / デザイン / 被験者実験 / ヘッドマウントディスプレイ / 寸法感 / 没入型仮想環境 / 仮想環境 / 教育 / 建築教育 / 建築計画 / 建築設計 |
研究成果の概要 |
本研究では、VRを用いた独自のスケール感学習スキーム「スケトレ:スケールトレーニング」を「量編」と「質編」の2種類として開発した。 前者は、大きさの異なる屋内10空間、屋外10空間の計20空間をVR上に提示し、それぞれの空間を等身大スケールで体験しながら空間寸法を言い当てていく学習方式である。後者は、近代建築の名作であるサヴォア邸をVR上に再現し、そのスケール感を等身大スケールで体験しながら学習できる方式である。 また、学習者が把握するスケトレ前後の実空間における目測精度や立体構成の感覚を評価することで、当該学習スキームが一定のレベルでスケール感を向上させることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
設計教育において、スケール感の習得は重要とされてきた。しかしながら、その教育環境には、これまで大きな変革はなかった。一方で、一部の設計教育では、VRを導入する動きが見られる。しかしながら、これまでにスケール感教育を目的としてVRが導入されたことはなかった。 本研究では、検証実験により一定の効果が認められた、これまでにないスケール感学習スキームを開発することに成功した。この成果は、既成の設計教育に一石を投じる可能性がある。特に、図面や模型によるスケール感教育の限界を、VRにより突破できている点の意義は大きい。本研究には、より正確な空間認識ができる設計者やデザイナーの育成への寄与が期待される。
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