研究課題
若手研究(B)
進化において基本となるのは遺伝子であると通常考えられているが、それを超えたよりマクロな単位、例えば「相同性」や「種」といった概念をどのように扱えば良いのかについては議論がなされてきた。本研究では、哲学的/数理的な手法を組み合わせることで、こうした問題にアプローチし、これらの概念に対して明確かつ進化生物学の実践に即した定義を提案した。それに加えて、形式的に表されたそれらの概念が、進化の帰納的推論(予測)において必要不可欠な役割を有することを明らかにした。
進化生物学の哲学において長らく議論されてきた、「種」や「相同性」といった概念に新たな見方を導入し、結果は当該分野の国際トップジャーナルに複数回掲載された。また、進化生物における数学の役割について、80年代以降続く伝統的な枠組みとは異なる新説を提案し、ケンブリッジ大学出版局からの単著として出版した。これは今後の進化論哲学の一つの参照枠となりうるもので、当該分野における本国のプレゼンスの向上に大きく寄与したと自負している。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 7件、 招待講演 9件) 図書 (1件)
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