研究課題/領域番号 |
16K16336
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 国立研究開発法人土木研究所 (2018-2019) 九州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
榎本 碧 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(寒地土木研究所), 研究員 (40713277)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歴史的橋梁 / 保全 / 土木史 / RFAC / 英国 / イギリス / 近代橋梁 / 近代化遺産 / 歴史的土木構造物 / デザイン / 橋梁 / 王立芸術委員会 |
研究成果の概要 |
本研究は英国の戦間期及び戦後の近代道路橋保全の実態を史的アプローチにより分析するものであった。英国では戦間期の開発圧力に対抗して近代道路橋保全運動が展開され、戦後は歴史的建造物保全制度の確立に伴って、保全対象を拡大していった。しかし、近代橋梁の価値がどのように認められ保全が決定したか、もしくは取り壊しになったか、当時の具体的な議論については不明な点が多い。本研究では政府のデザイン諮問機関であるRFACが橋梁管理者である政府や自治体に対する計画や設計段階の技術的な提案や世論の醸成等、戦間期から戦後期にかけて近代道路橋保全へ一定の役割を果たしたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究からは、これまで不明であった英国の戦間期、戦後期の近代橋梁保全の諸課題について公的なデザイン諮問機関であるRoyal Fine Art Commissionが技術的支援、世論の醸成という社会的支援という観点から貢献したことが一定程度、示された。我が国に存在しない公的なデザイン諮問機関が保全の法制度の確立する以前の時期に英国の歴史的橋梁保全に果たした役割を明らかにした研究は希有であり、そこに本研究の独創性があると言える。
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