研究課題
若手研究(B)
石英中に存在する宇宙線生成核種炭素14を検出するための高感度で迅速な加速器質量分析法を確立し、モレーン岩石に炭素14表面照射年代法を適応させて氷河地形編年を行うことが目的である。6MVタンデム加速器とガスイオン源を用いて、二酸化炭素から炭素14を迅速に測定する手法開発を進めた。ガスイオン源は固体イオン源と比べてバックグラウンドと測定誤差が高いが、少なくとも0.5-1.0ミリグラムの二酸化炭素について炭素14の迅速測定が可能である。他の宇宙線生成核種(ベリリウム10・アルミニウム26・塩素36・カルシウム41)の超高感度測定も可能となった。
ガスイオン源を用いて、少なくとも0.5-1.0ミリグラムのCO2ガス試料について、グラファイト化処理を施す必要の無い、高感度で迅速な14C測定に成功した。前処理を含めて2日間で10試料の14C測定が可能であり、迅速性の観点から意義があるだけでなく、CO2として導入できる他の分析装置(元素分析計、レーザーアブレーション、ガスクロマトグラフ)とAMSを連結する応用研究が今後期待できる。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 9件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 13件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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