研究課題/領域番号 |
16K16351
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
板宮 裕実 科学警察研究所, 法科学第三部, 研究員 (40645488)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 石英粒子 / 表面形態 / 円磨度 / フラクタル次元 / 主成分分析 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 表面粗さ / レーザー共焦点顕微鏡 / 石英 / 電子顕微鏡 / 後背地 / ImageJ / 後背地推定 / 微細形態 |
研究成果の概要 |
石英粒子の表面には粒子の運搬過程や堆積環境を反映した微細形態が残されている。本研究ではこの特徴を利用し、石英粒子の表面形態の解析を日本の土の後背地推定に利用するための研究を行った。海岸堆積物および河床堆積物について土試料を収集し、走査型電子顕微鏡で観察を行った。日本においても土の堆積環境や供給源の違いにより、石英の表面形態に多様性が確認され、後背地の推定に有用であることが示された。また、本研究では表面形態の1つであるV字衝突痕の三次元形状測定法を新たに開発した。海岸や河川の堆積物について、水中での堆積環境の解明に寄与できる手法と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の土における石英粒子の形態的特徴の多様性を確認し、後背地の推定に有用であることを示した。一方、先行する欧米諸国の研究とは必ずしも同様の傾向を示さないことも明らかとなり、日本の地質や地形的特徴を踏まえた考察を行う必要があると示唆された。土砂の後背地を推定し、「いつ、どこで、どのような地形変化が起こったのか」を明らかにする研究は、自然地理学における地域的多様性や地形変遷の解明、防災学における将来の自然災害の予測や土地の危険度の評価などに貢献できると考えられる。
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