研究課題/領域番号 |
16K16353
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 札幌市立大学 (2019) 北陸先端科学技術大学院大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
小林 重人 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (20610059)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コミュニティカフェ / 社会的包摂 / 直接互恵 / 間接互恵 / マルチエージェントシミュレーション / ソーシャルキャピタル / 地域愛着 / 社会的環境 / 地域の居場所 / ソーシャル・キャピタル / ミクロ・マクロ・ループ |
研究成果の概要 |
コミュニティカフェにおける利用者の運営に対する協力行動の形成・拡大のメカニズムについて社会調査とコンピュータ・シミュレーションを統合することで研究を行った.インタビュー調査からは,地域の居場所の運営者や同僚のサポートが協力行動の形成に寄与する要因であること,シミュレーションからは協力関係の形成に加えて利用者の評判の拡散が地域コミュニティ全体に協力行動を拡大する要因であることを明らかにした.これらの知見によってコミュニティカフェが単なる居心地の良い場所ではなく,地域全体に協力行動と社会的包摂を生み出す社会的機能を有していると結論づける.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,コミュニティカフェにおける利用者の協力行動の形成と拡大に寄与する要因を同定できたことから,利用者の協力行動に変化を与えるための具体的な設計と自律的に運営させることができるメカニズムを明らかにすることができた.これは,地域の居場所における協力行動の発生メカニズムの解明という学術的意義だけではく,高いコストをかけることなくコミュニティカフェを持続させるための方法論を提示するという社会的意義がある.本研究の成果は地域の居場所を運営している団体にとっても重要な知見となり,地域福祉やコミュニティの活性化という問題の解決に役立つと考えられる.
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