研究課題
若手研究(B)
本研究では世界津波モデル(GTM)の中で、新たに構築した様々な津波被害関数(津波外力と建物等の被害の関係を表す)、被害評価手法を用いて、高い精度の津波リスク評価の方法を提案した。具体的には東日本大震災において、数値解析によって再現した津波外力、建築基準法による建物耐力等、実際の建物被害データを用いて、様々な力を合わせた解析し、高い精度で建物被害の実態が再現できた。研究期間中に発生した2018年スラウェシ島津波及びスンダ海峡津波においても非地震性津波による建物被害関数を構築し、津波の特徴、地域性等による建物被害特徴を明らかにした。本研究成果は高いインパクトファクターの国際雑誌等に発表されている。
これまで、実際の被害データで構築された津波被害関数は域性に依存し、他地域への適用は困難であったが、本研究により新たに提案した方法では、実際の津波被害データがなくても、高い精度で津波による建物被害評価ができることを示した。また、津波による建物被害評価は、津波数値解析及び詳細な建物データがあれば、日本だけではなく世界中に適用することができる。将来の津波によって現実に近い被害実態が想定できることは社会的に政府の防災計画、保険会社等に貢献している。
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すべて 国際共同研究 (13件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 11件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 9件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 16件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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