研究課題/領域番号 |
16K16414
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター |
研究代表者 |
大藪 淑美 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 主任研究員 (80587410)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 休眠化 / ゼラチン / 弾性率 / 細胞接着性 / 包埋 / ゼラチンゲル / 細胞治療 / 細胞の休眠化 / 高弾性 / 高弾性率 / 3次元包埋 / 細胞接着 |
研究成果の概要 |
室温で硬い細胞接着性ゲルマトリクスに包まれた細胞が休眠化することを実証し,休眠化に導く因子を明らかにした。さらに,間葉系幹細胞にも同様な現象が認められた。研究代表者らは先行する研究で,室温で強固なゼラチンゲルに包埋した皮膚線維芽細胞シートが1週間形態を変えず、90%を超える生存率を保持して再度培養へと移行した。本研究では,ゲルで包埋された細胞は休止期へ移行しなかったが,その遊走および増殖を停止して休眠化した。弾性率300 Paを超える硬いゲルに細胞を接着させた後、25℃付近の環境に置くと,可逆的に休眠化すると明らかにした。本研究の成果は、安全かつ確実な短期細胞保存システムの創出に期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医工学では,細胞侵襲性を有する凍結保存技術が伝統的に利用され、数十年ほとんど革新されていない。組織工学の飛躍的な進歩により、細胞足場の力学や生化学的特性が接着依存性細胞のlineageを制御することが明らかにされた。 本研究は、細胞工学と生体材料学の協働により、“安全かつ確実な細胞保存方法の確立”という再生医工学のかねてからの課題を解決した。さらに、細胞・組織・器官の保存という生命工学の普遍的課題にも重要な示唆を与え得る。
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