研究課題/領域番号 |
16K16428
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
柳田 頼英 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (60771714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 非小細胞肺癌 / リハビリテーション / 肺切除術 / フレイル / 高齢者 / 非小細胞癌 / 肺癌 / 医学 |
研究成果の概要 |
わが国では「フレイル(虚弱)」が大きな医学的・社会的問題となっているが、フレイルが肺癌による肺切除術の経過に与える影響についての報告は非常に少ない。今回、肺癌肺切除患者におけるフレイル合併症例の割合、ならびに術後経過にフレイルが与える影響を検討した。 対象は聖隷三方原病院において肺切除術を施行した肺癌患者105例(67.3±8.5歳、男性61名)。フレイル合併例は全体の10.5%を占め、プレフレイルを含めると全体の44.7%であった。フレイル群は統計学的に有意に年齢が高く,術前筋力および6分間歩行距離で低値を示した。一方で、術後における在院日数、合併症発症率には有意差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は,肺切除術後患者における術後経過に及ぼすフレイルの影響を明確にするとともに,リハビリテーション介入を施行し,術後経過への影響を検討することである.これらは国内外の報告をみてもまだ検討されていない点であり,独創的な研究であると言える.一方で,術前フレイル因子は肺切除術の術後経過に影響を与えなかった.多くの緊急手術や大きい外科的侵襲を伴う心臓血管外科手術と比較して,呼吸器外科手術では外科的侵襲は小さく,リスクの高い患者は手術を回避することが今回の結果に影響していると考えられた.今後の手術適応患者選定に寄与すると思われる.
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