研究課題/領域番号 |
16K16434
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 植草学園大学 (2018-2019) 茨城県立医療大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
角 正美 植草学園大学, 保健医療学部, 講師 (30646261)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 認知機能障害 / 習慣的運動 / 社会的孤立 / 認知記憶障害 / 自発運動 / 閉じこもり / 脳内ストレス応答 / 非薬物的介入 / ラット / シナプス機能障害 / 記憶保持能力 |
研究成果の概要 |
βアミロイド脳室内微量注入によってアルツハイマー病(AD)モデルラットを作成した。このADモデルラットでは、記銘力低下は見られず、記憶保持能力の低下がみられた。本研究では、①社会的孤立がADの認知機能障害の出現を早めること、②習慣的な自発運動が新規学習を促進させることを実験的に証明した。加えて、強制的な運動に比べて自発的な運動では、海馬と前頭前野のBDNF発現量が上昇しているのが確かめられた。介護事業を中心に行われている「閉じこもり防止」や「習慣的な運動による健康増進」という介入が、認知機能に正の影響を与えていることが、実験動物を用いた基礎的研究からも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会となって久しい我が国における認知症の社会的コストは上がり続け、基礎研究の推進とエビデンスに基づいたケアの充実が急務である.根治・対症療法において薬物的治療の研究は基礎実験を中心に積極的に行なわれている。一方、アルツハイマー病(AD)を代表とする認知症患者に対して行われる非薬物的介入が認知機能にどのような影響を及ぼすのか、その脳内メカニズムについての基礎研究は十分に行われていない。本研究では介護予防事業などをきっかけに始まった「閉じこもり防止」と「運動処方」 という2つの非薬物的介入に焦点を当て、これらの介入がADの認知機能障害に及ぼす影響を調べている点で社会的意義は大きいと言える。
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