研究課題/領域番号 |
16K16439
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
下重 里江 国際医療福祉大学, 基礎医学研究センター, 講師 (10433624)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 触刺激 / 超音波発声 / 情動 / 動機づけ / 側坐核 / ドーパミン / セロトニン / オピオイド / ラット / 快情動 / マイクロダイアリシス / ナロキソン / リハビリテーション / 生理学 / 動物 |
研究成果の概要 |
リハビリにおける徒手療法の精神的効果とその機序の詳細については不明である。研究代表者らは触刺激によって快情動中枢の神経伝達機能が変化することを明らかにした。本研究では触刺激による情動変化の脳内機序を解明し、触刺激を用いる徒手療法がリハビリの意欲向上に貢献する生理学的根拠の構築を目的とした。意識下ラットに触刺激を行い、快情動の指標である超音波発声を記録した。その結果、1)触刺激によって顕著に快情動超音波発声がみられること、2)触刺激時の側坐核ドーパミン放出増加に側坐核内のオピオイドとセロトニンが関与すること、3)触刺激時の快情動超音波発声は側坐核内のドーパミンを介して起こること、を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より、触刺激がモチベーションと関わる脳部位の神経伝達機能を変えることが明らかになった。さらに、触刺激によってラットが快情動状態となることが明らかとなり、触刺激が実際に快情動中枢の神経伝達機能を変えて、快情動を発現させる可能性が示された。本研究は、触刺激が対象者のリハビリへの動機付け、意欲向上に貢献する可能性を示すものであり、リハビリにおける触刺激の効果の科学的根拠の一つを示すものである。
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