研究課題/領域番号 |
16K16458
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 名古屋大学 (2022-2023) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) (2016-2021) |
研究代表者 |
西浦 裕子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (60710796)
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研究期間 (年度) |
2017-02-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢者 / 認知症 / 時間管理 / 時間感覚 / 時間見当識 / 評価 / 時間処理能力 / 時間管理機能 / 福祉用具 / 時間 |
研究成果の概要 |
本研究では、高齢者の時間に関する機能に着目し、時間見当識、時間感覚、時間管理の機能(時間処理能力)の量的評価手法の提案を目指した。スウェーデンにて、発達障害児を対象に開発された時間処理能力の評価ツール、KaTid-Childを参考に、高齢者の特性に合わせたKaTid-Oldを作成した。KaTid-Oldを用い、認知機能低下した高齢者に評価実験を実施し、全てのデータが揃った55名を分析対象とした。新型コロナウィルス感染拡大の影響で研究進行に遅延が生じた際には、スウェーデンおよびインドの時間処理能力研究班と協業し、これまでに開発された時間処理能力の評価ツールに関するスコーピングレビューを実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症高齢者の活動的かつ主体的な日常生活行動を維持することは、極めて重要である。エビデンスに基いた自立生活支援を効果的に行うため、時間処理能力が日常生活行動に大きな影響を与えることに着目した。時間処理能力の構造を解明し、適切な評価法が提案されれば、認知症の種類や重症度による時間感覚、時間見当識、時間管理の低下特性や、日常生活行動障害の特徴を把握することができると考える。さらに、時間処理能力の評価法が確立することで、将来的に構造化されたアプローチ手法構築を目指すことができる。対象者個別に行っている声掛けや代償的手段ではなく、評価結果に基づく情報支援機器の選択や、新たな訓練法の提案へと繋がる。
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