研究課題
若手研究(B)
本研究では下記のことを達成し、遠隔リハビリテーション・ヘルスケアに関する基礎知見を得た。(1)記憶障害をもつ人に対する遠隔リハビリテーションの効果に関する文献レビューより、患者の日常生活上の行動の問題を改善し得ることが明らかとなった。(2)遠隔リハビリテーション用の3つの新規ツールを開発した。①高次脳機能トレーニング用のAR/ VR買い物タスク、②記憶訓練用アプリ、③デジタルペグボードである。予備実験より対象者への適用可能性が示された。
文献レビューより本研究課題の世界的な動向を把握し、遠隔リハビリテーションに用いられる情報通信機器の例や、その介入が一定の効果を示すことがわかった。また、当事者や専門家のヒアリングを踏まえ、本研究では3つの新たなツールを実装した。予備実験で対象者に適用できることを確認でき、これは今後の大規模な臨床研究への基礎知見として重要なものである。遠隔リハビリ・ヘルスケアの方法を開拓することによって、将来的には家や施設に居ながらにしてより高質な医療・福祉サービスを受けることが可能となると考えられる。
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