研究課題/領域番号 |
16K16484
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2018-2019) 京都市立芸術大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
大澤 智恵 武庫川女子大学, 音楽学部, 准教授 (90726093)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 演奏 / 鍵盤 / モダリティ / 位置 / 視覚 / 聴覚フィードバック / 触覚 / ピアノ / 位置エラー / 移動距離エラー / レパートリー / 運動制御 / 知覚 / 音楽 / 聴覚 / 体性感覚 / フィードバック / 実践知 / 感覚統合 |
研究成果の概要 |
ピアノ演奏者が弾こうとする鍵に位置的に正しく運指する上で、鍵盤や手などの視覚的情報、弾いた音のフィードバックである聴覚的情報、鍵盤を触った感触としての触覚的情報のそれぞれがどのように貢献しているかを演奏実験を通して調査し、演奏者が正しい位置を打鍵できるメカニズムを検討してきた。実験では、各種の情報の有無または多少を演奏実験の中で操作し、演奏エラーを分析した。実験結果から、エラーのない正しい位置への運指に事前に大きく貢献しているのは視覚情報であること、また生じたエラーの素早いリカバリに聴覚情報や触覚情報が貢献していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鍵盤楽器における、演奏を成立させるための基礎技能のメカニズムを、演奏中に必要な情報の獲得という観点から記述することで、 演奏という行為についての理解を進めることができた。 このことは、人の複雑な行動のしくみについての理解への貢献に加え、生涯学習が進む現代の多様な演奏学習者の技能的な課題解決において、指導者の経験則に依存しない、柔軟な指導方法・学習方法考案のための基礎となる情報を提供し、広く演奏学習者の熟達化を支えることにつながると考えられる。このことはさらに、無用な挫折を防ぎ、より多くの人が演奏を自由に楽しみ、生活を豊かなものにすることに貢献するだろう。
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