研究課題/領域番号 |
16K16503
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 華頂短期大学 (2020-2022) 大阪成蹊短期大学 (2016-2019) |
研究代表者 |
渋谷 郁子 華頂短期大学, 幼児教育学科, 准教授 (80616938)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 両手協調 / 手指運動 / 不器用さ / 訓練プログラム / 道具操作 / 幼児 / 実行機能 / 手指運動の不器用さ / 微細運動 / 子ども / 協調運動 / 非利き手 |
研究成果の概要 |
手指運動に不器用さのある幼児が両手協調スキルの方略を学ぶための、訓練プログラムの開発を目的とした。両手協調に影響を与える認知的・技能的要因を明らかにするため、年長児の両手協調の遂行度と実行機能との関連を検討し、動作解析ソフトウェアを用いて両手の調節過程の数値化を行った。これらを踏まえ、外的補助を用いて上肢の位置を固定することや、手の動きの事前予測によって両手協調を意識させることを目的とした訓練プログラムを考案し、その効果を検証した。結果より、外的補助を用いた上肢の位置固定および手指運動の抑制は、両手協調の正確さを向上させることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、手指運動の不器用さが生じるメカニズムの一端を解明した点にある。より具体的には、就学前の年長児を対象として、両手協調のパフォーマンスに影響を与える認知的・技能的要因を明らかにした。また、その結果に基づいた訓練プログラムが、両手協調のパフォーマンスを高める効果を持つことを実証した。この点も本研究の大きな特徴である。手指運動の不器用さは、日常生活から学業に至るまで広範囲に影響を及ぼす、発達上のリスクである。本研究によって、手指運動の不器用さを克服するための具体的な提案ができるようになったことは、社会的に大きな意義があるといえる。
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