研究課題/領域番号 |
16K16508
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 山梨学院大学 |
研究代表者 |
笠野 英弘 山梨学院大学, スポーツ科学部, 准教授 (20636518)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スポーツ組織 / 制度 / 社会的性格 / サッカー / ドイツ / ブラジル / 愛好者 / 多様性 / スポーツ制度 / スポーツ社会学 |
研究成果の概要 |
競技志向の選手に加えて愛好者を組織化することが日本におけるスポーツ組織の課題の1つとなっているため、本研究では、①愛好者を組織化する制度的環境の特徴と、②その制度を生成するための課題を明らかにした。 ①については、サッカー愛好者が数多く存在するドイツ及びブラジルのサッカー連盟や当該国でサッカーをしている日本人へのインタビューを通して、当該国では愛好者に正統性が与えられる制度的環境の特徴があることを明らかにした。 ②については、日本サッカー協会の運営に関与した外国人へのインタビューを通して、同協会が多様な従事者を確保するとともに、多様な意思を反映させるための仕組みが必要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の主に企業組織論や経営・マネジメント論的なスポーツの組織論あるいはコンプライアンス等の法律的な組織論とは異なり、スポーツの文化的発展を志向する「スポーツ組織」論的視点による研究であり、スポーツ組織をスポーツ自体のあり方から考えるスポーツ組織研究の重要性を示した点に学術的意義があると考えている。また、本研究成果は、日本のスポーツ体制の成熟化のために、スポーツ愛好者のエネルギーを有効に組織化し、スポーツの多元的な価値(社会的な価値)を創出していくことが求められている現代社会において、スポーツ組織が抱える課題とともに、その課題を克服する方向性を示した点に社会的意義があると考えている。
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