研究課題/領域番号 |
16K16518
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 講師 (30722102)
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研究協力者 |
山本 裕二
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 連携技能 / 運動制御 / 運動学習 / 練習道具 / social force / 見えない力 / 協調力 / 社会的な力 / 集団スポーツ / ダイナミクス |
研究成果の概要 |
複数の他者の状態変化を敏感に察知し,自己を調整する能力は,様々な社会場面で重要である.本研究では,スポーツを題材に連携技能の制御や学習について検討した.その結果,巧みな連携技能には,他者との距離間隔を調整する協調力が重要であることを明らかにした.また,二者間を物理的なゴムバンドによって結合する練習道具によって,その協調力の一部を支援できる可能性が示唆された.ただし,連携技能で重要な同期的な動きの誘発に対する練習道具の効果は認められず,練習道具の利用者の年齢やゴムバンドの弾性強度を綿密に検討する必要があると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,集団スポーツにおける三者の関係に着目し,そこでの連携技能の制御や学習について,他者との見えない繋がりを物理的な力によって再現した練習道具を題材に検討した.その結果,練習道具を装着することによって,連携技能の制御や学習に一定の効果が見込まれる可能性が示唆された.スポーツ科学ではこれまで,個人技能を検討した研究が多く,複数のプレイヤーからなる集団技能について検討した研究は少なかった.本研究は,集団技能のうちでも,他者との連携技能を対象として,その学習効果を指導現場に応用可能な練習道具を用いて検証したことから,学術的・社会的に意義がある成果が得られたと考えられる.
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