研究課題/領域番号 |
16K16519
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
榎本 雅之 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (40515946)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 近代スポーツ / アイルランド移民 / ハーリング / フットボール |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀にゴールドラッシュが生じ、多くの移民をひきつけたオーストラリアのヴィクトリア州とニュージーランドのオタゴ州に着目し、そこで行われたアイルランド移民のスポーツ活動を明らかにした。19世紀半ば、これらの地域では、祝祭日の催しの一つとして、アイルランドの民族的な身体的娯楽であるハーリングを行っていた。やがて、ハーリングをプレーするクラブが設立され、競技会が開催される。このように、イギリスの植民地において、アイルランド移民がイギリス近代スポーツの様式を取り入れ、独自の身体的娯楽を近代スポーツ化する様相がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリス近代スポーツの世界的な伝播は、主にイギリスのエリート層によって帝国の拡大とともになされた。本研究では、これまで見落とされてきた帝国の周縁の人々であるアイルランド移民のスポーツ活動に着目し、彼らがどのようにイギリス近代スポーツの普及に関わったのかを検討した。彼らは自分たちの民族的な身体的娯楽をイギリス型の様式を取り入れることで近代スポーツ化した。このようにアイルランド移民は、単にイギリス近代スポーツを他の地域で競技するだけでなく、近代的な競技形式の伝播の一翼を担った。
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