研究課題/領域番号 |
16K16527
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
渡 正 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30508289)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | パラリンピック / 歴史 / ライフヒストリー / 傷痍軍人とスポーツ / レガシー / 障害者スポーツ / 傷痍軍人のスポーツイベント / メディア言説 / 戦前のスポーツ / スポーツ社会学 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の障害者スポーツの歴史と変化を考察することを目的とする。特に以下の3つの点に焦点化した。まず、太平洋戦争中において傷痍軍人のリハビリとしてのスポーツを把握し、1964年パラリンピックとの関係を検証した。次に、1964年パラリンピックに参加した人々へのインタビュー調査を実施し当時の状況を明らかにした。最後に、日本の障害者スポーツの歴史と変化を、続く1970年代という日本の障害者スポーツの草創期との関連および他の社会的状況と比較しながら検討することである。このことを通して日本の障害者スポーツの歴史について社会的・制度的・経済的な観点から記述することを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかになった成果の学術的意義としては次の点を挙げることができる。それは、これまで見過ごされてきた戦前の障害者(傷痍軍人)に対するリハビリテーションとしてのスポーツ活動が活発に行われてきたこと、そしてその傷痍軍人とスポーツのつながりは1964年のパラリンピックまでには払拭され不可視化されていたことの指摘である。一方社会的意義としては、戦前からの連続性を考慮した上で、1964年の関係者の証言をアーカイブできたことである。特にこれまでの研究や書籍では取り上げられてこなかった人々へのインタビュー記録は、当時の状況を知り伝えていくという意味で重要な試みだったと言える。
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