研究課題/領域番号 |
16K16546
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
樋口 貴俊 福岡工業大学, 社会環境学部, 准教授 (60726826)
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研究協力者 |
伊坂 忠夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 視認動作 / バーチャルリアリティ / 野球 / 運動技能 / トレーニング / バッティング |
研究成果の概要 |
野球打者は対戦投手の様々な球種やコースの投球を見極め、高速度のバットスイングで正確にボールを捉えなければ高い打撃成功率を維持することはできない。本研究では様々な球種や球速の投球が投じられる課題中における視線とボール位置のズレ(距離)、バットスイング速度、打球位置、打撃動作の違いを検討した。その結果、異なる軌道や球速の投球に対しても、打者の視認動作パターンに違いが認められないことが明らかになった。これらの知見は、研究代表者らが執筆した査読付き論文および学会発表を通じて公開されており、今後、野球を始めとする打つスポーツにおけるパフォーマンス向上に寄与することが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は最先端のバーチャル・リアリティ技術、視線計測技術、そして申請者らが開発した投球体験システムを組み合わせ、実戦同様の状況下での打撃中の視認・認知プロセスと運動学的指標を同時に計測し、解析するという点で画期的である。また、今回の結果から、眼球運動を鍛えるだけのビジョントレーニングに代わる、視覚刺激に対する判断や動作を伴う新規トレーニング法が打撃パフォーマンス向上に有効な手段であることが示唆された。本研究で明らかとなった、熟練野球打者の視認動作や打撃パフォーマンスとの関係は、野球の指導現場において、正確に投球を打てるようになるための指導に役立つことが期待される。
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