研究課題/領域番号 |
16K16556
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
佐々木 丈予 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (40772554)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 心理的プレッシャー / あがり / 事例間比較 / 質的分析 / 運動パフォーマンス / 実力発揮 / 質的研究 / プレッシャー |
研究成果の概要 |
本研究では、アスリートの主観的な知覚や認知の体験を対象として、心理的プレッシャー下での実力発揮の成否を分ける要因を明らかにすることを目的とした。この目的のために、全国レベル以上の大会への出場経験を有し、プレッシャー下で実力発揮をできた経験とできなかった経験の両方について語ることができる現役アスリート10名にインタビュー調査を行なった。インタビューの内容を分析し、実力発揮成功の過程と失敗の過程を比較することで、違いに関わる要因を抽出した。その結果、プレッシャー下で生じる症状自体に大きな違いはなく、症状をどのように認知し、対処するのかが実力発揮の成否に関わることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理的プレッシャーが運動パフォーマンスを低下させる「あがり」については、これまでに多くの研究が行われてきた。特に、心理面、生理面、行動面における数多くの症状が客観的に明らかにされてきた。しかしながら、アスリートの主観的な知覚や認知の体験を対象とした研究については、「あがり」が生じた事例のみが対象として調べられてきたため、パフォーマンスが低下しなかった事例との比較を行なった上での知見は得られていなかった。本研究では、プレッシャー下で実力発揮に成功した事例と失敗した事例を比較することにより、成功と失敗を分ける要因を明らかにすることに成功した点に新規性があった。
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