研究課題/領域番号 |
16K16585
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
佐々木 章宏 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (10711781)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 疲労 / 社会的相互作用 / 認知機能 / 精神的疲労 / 自律神経 / 機能的MRI / ストレス / 健康科学 / 社会性 / 認知神経科学 / MRI |
研究成果の概要 |
本研究では、認知的作業による疲労負荷の最中、並びにその前後に他者と関わりを持つことが、負荷によって生じる疲労度にもたらす変化を調べ、他者との関わりと疲労の関連を検証した。認知的な作業中に見知らぬ他者から視線を受けることで、覚醒度が高まる反面、疲労感もより増大することが見出された。親密な他者(交際中のパートナー)と負荷後に過ごすことで疲労感がより減弱することを認めたが、負荷前に親密な他者と過ごしても後の疲労感の増大を抑制する効果は認めなかった。これらの結果は関わりをもつ他者の属性や関わりを持つタイミングによって、疲労へ及ぼす効果が異なることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では他者との社会的関わりが疲労にどのような影響を及ぼすかについて研究を進めた。本研究によって、認知的な作業中に見知らぬ他者から視線を受けるときには、覚醒度が高まる反面、疲労感もより増大することが見出された。一方、認知的作業負荷後の疲労状態で親密な他者(交際中のパートナー)と過ごすことによる疲労感の減弱を認めたが、負荷前に親密な他者と過ごしても後の疲労感の増大を抑制する効果は認めなかった。これら結果からどのような人と過ごすか、いつ時間を共にするかで疲労へ及ぶ影響がことを明らかにし、日常生活で経験する他者との関わりであっても、疲労に作用することが初めて見出された。
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