研究課題/領域番号 |
16K16598
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
石川 雄樹 東京海洋大学, 学術研究院, 博士研究員 (50638004)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ヘキサナール / メラノーマ / B16細胞 / カルシウム応答 / n-6系脂質 / n-6系脂肪酸 / B16細胞 / ガン / 脂質酸化 / 臭気の抑制 |
研究成果の概要 |
メラノーマ由来培養細胞のB16細胞で生じるヘキサナール誘導性カルシウム応答及びその下流で生じる情報伝達の機構について,カルシウムイメージング,分子生物学的手法などにより検討した.B16細胞で確認されるヘキサナール誘導性カルシウム応答は,ヘキサナールをリガンドとしてカルシウム応答を起こすTRPA1チャネルやヘキサナールを認識する嗅覚受容体など,これまでに報告されているものとは異なる未知の担体を介して生じていることが示唆された. またガンモデルマウスにヘキサナールを投与するとガン細胞の重量が増加することから,ヘキサナール受容を介した細胞内情報伝達は,ガン進行を促進する方向に働くことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究より,ある種のガン細胞では,生体内で生じるヘキサナールを特異的に認識する,これまでに報告のない分子機構を有し,それがガンの成長・促進に関与しうる可能性が示唆された.今後ガンの制御に関わる因子の一つとして,ヘキサナールを介した情報伝達経路という,これまでほとんど着目されてこなかったターゲットの存在が明らかとなった.
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