研究課題/領域番号 |
16K16600
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮田 聖子 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (40560917)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 脂質質量分析 / 質量分析 / 睡眠呼吸障害 / 脂質代謝 / 生活習慣病 / 質量分析計 |
研究成果の概要 |
質量分析手法を用いた脂質メタボロームの包括的解析により、正常あるいは疾患モデル動物のサンプルプロファイルを解析し、病態生理に関与する因子を見つけようとする試みがなされている。脂質質量分析を用い、睡眠呼吸障害患者と健常成人とを比較することにより、睡眠中の無呼吸低呼吸が脂質代謝異常に与える影響について検討した。睡眠呼吸障害患者において健常成人との比較により、96種の脂質分子種(hosphatidylcholines, phosphatidylethanolamines, phosphatidylserine, sphingomyelin, triacylglyceride)に有意な差を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠呼吸障害は、心筋梗塞、心不全や脳卒中など様々な心血管疾患の危険因子であることはよく知られている。睡眠呼吸障害の第一治療選択である持続気道陽圧療法によりこれらの心血管疾患の発症リスクが抑制されることも報告されている。睡眠呼吸障害患者において、将来的な心血管疾患の発症や疾患増悪を予防するためには、十分な治療により患者の脂質代謝異常をコントロールすることが重要である。睡眠呼吸障害患者においても、心血管疾患の発症や増悪の程度は患者ごとに異なる。今回の研究成果は、質量分析による患者のリスク層別化を可能とし、個別の最適な治療選択へ貢献できると考える。
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