研究課題/領域番号 |
16K16609
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
井上 博文 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (10639305)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 鉄欠乏 / ビタミンC / ビタミンD / 老化 / 活性酸素種 / オートファジー / 細胞老化 / 脂溶性ビタミン / 骨代謝 |
研究成果の概要 |
鉄欠乏状態における酸化ストレス惹起が、どのような生体防御分子群の変動を介して誘導されているのかを明らかにする検討を行った。FAO細胞に鉄キレート剤deferoxamine(DFO)処理をし、DNAマイクロアレイを行った結果、ビタミンD代謝関連酵素、ビタミンC律速酵素やビタミンB12を補酵素とするメチオニン代謝に関わる遺伝子群が有意に減少していることを明らかにした。また、鉄欠乏状態におけるビタミンC律速酵素SMP30/regucalcinの減少は細胞老化を促進することを明らかにした。以上より、鉄欠乏はSMP30の発現低下を介して加齢性疾患を引き起こす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、各年代における食生活の変化に伴うミネラル摂取過不足に関する研究、特に潜在的に欠乏状態とされている鉄に着目し、この鉄欠乏状態が及ぼす様々な疾患とビタミン代謝がリンクしていることを明らかにした。すなわち、本研究結果は、単一栄養素の欠乏に捉われないミネラルとビタミンをつなぐ新たな研究分野を開拓できたことが食生活の改善につながることからも学術的・社会的に重要な点であると考える。
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