研究課題/領域番号 |
16K16613
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 大阪成蹊大学 (2018) 大阪成蹊短期大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
臼井 達矢 大阪成蹊大学, 教育学部, 准教授 (00638132)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔内免疫 / 唾液 / ストレス / 口腔ケア / 抗菌性ペプチド / 虫歯菌 / 運動ストレス / 唾液免疫機能 / 運動 / スポーツ免疫学 |
研究成果の概要 |
本研究では一般健常な中高齢者に対する口腔ケアおよび肺炎などの感染症予防のための運動基準を確立するために、その運動強度・頻度・種類(陸上・水中)、そしてストレス応答などを口腔内免疫機能の変化から検討し、口腔ケアに有効な運動療法プログラムの立案を目的とした。その結果、週6、7回の高頻度な運動実践は、その運動強度に関係なく、口腔内免疫機能を低下させ、上気道感染症の罹患回数や症状改善までの日数が遅延することが示された。また、中等度強度での運動トレーニングの実践、特に週1~5回の実践においては、一過性のストレス負荷時の口腔内免疫機能の低下を和らげることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで唾液免疫機能の指標として免疫グロブリンAが用いられてきたが,口腔ケア(虫歯・歯周病)や肺炎予防の観点から捉えると唾液抗菌性ペプチド群に着目すべきである.しかしながら,唾液抗菌性ペプチド群に着目した研究は少なく,それらを高めるための運動については確立されていない.我々はこれまでに抗菌性ペプチドの低下が虫歯菌の活性化につながることを明らかにしてきた.今回,抗菌性ペプチド群の発現を高める運動として、週1回以上の運動の実践、さらには水中運動やレジスタンス運動などの筋への加重負荷運動が有効であることが示された.本研究は,高齢者に対する筋力トレーニングの必要性を運動免疫学の観点から支持できる.
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