研究課題/領域番号 |
16K16618
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 |
研究代表者 |
西田 陽子 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, その他部局等, 研究員(研究員・PDクラス) (10770191)
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研究協力者 |
岡村 智教 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, 客員部長
東山 綾 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, 客員研究員
久保田 芳美 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構, 客員研究員
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 疫学 / コホート / 高血圧 / 腎機能 / 家庭血圧 / 炎症 / 高感度CRP / 生活習慣病 / 予防 |
研究成果の概要 |
本研究では、都市部一般住民を対象としたコホート研究(神戸研究)において、ベースライン調査から6年後追跡調査での腎機能低下、慢性腎臓病リスク因子としての高血圧、また、高血圧の発症要因である軽微な炎症のマーカーhs-CRP(hs-CRP)について検討した。交絡因子として、塩分摂取、カリウム摂取や飲酒量、身体活動量、肥満度など高血圧に関わるとされる各種要因を検討した。腎機能低下のリスク因子の検討では、年齢・収縮期血圧・推算糸球体濾過量(eGFR)が6年間の腎機能低下と有意な正の関連を認めた。横断的検討では、高血圧の新基準を用いて、従来非高血圧域とされた血圧上昇と、軽微な炎症の間に関連を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧はわが国の死因の上位を占める循環器疾患の重要な危険因子であり、発症要因を解明し、予防につなげることが重要である。高血圧と腎機能低下は相互に悪化要因となること、また高血圧の要因として軽微な炎症による動脈硬化の進行が示唆されていることから、本研究では、高感度CRP(hs-CRP)および腎機能低下と高血圧の関連を、塩分摂取に加えカリウム摂取や飲酒量、身体活動量、肥満度など多数の交絡要因を含めて検証した。高血圧の正確な評価には診察室での測定だけでなく、家庭血圧の測定をすることが推奨されているが、本研究では両方の評価ができたため、腎機能障害や炎症と高血圧の関連について有益な知見を得ることができた。
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