研究課題/領域番号 |
16K16624
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
谷中 久和 鳥取大学, 地域学部, 講師 (60548907)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抑制機能 / 注意機能 / 発達 / 脳機能発達 / 発達科学 / 発達心理学 / 子ども学 / 神経科学 / 認知脳科学 |
研究成果の概要 |
不適切な行動を抑制する機能について,成人被験者および子どもを対象として心理学実験および機能的MRI(脳活動を計測する)実験を行った.はじめに,(1)運動機能,(2)負荷の異なる抑制機能,(3)それらと注意機能の関係,それぞれを検討できる心理実験課題の開発を行った.次に,この課題を用いた心理学実験・機能的MRI実験を実施した.その結果,課題の有用性,運動機能と抑制機能では注意機能の効果が異なること,単純な運動機能が発達している年齢でも抑制機能を含む課題での運動機能は発達途上であること,脳活動の評価が可能なことが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で開発した課題は先行研究間で生じていた知見の不一致がなぜ生じるのかについて行動成績と神経基盤の両面から迫ることができるものであり,この分野における学術意義は大きい.また,注意機能が単純運動課題と抑制機能課題それぞれにおいて,反応時間に逆の効果を与えるという結果はあまり知られておらず,抑制機能の処理過程を考察する上で示唆に富むものであった.さらに,抑制課題における運動機能が発達途上であることはこれまであまり注目されておらず,子どもの抑制過程の発達の本質を考える上で非常に重要なものであった.
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