研究課題/領域番号 |
16K16640
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
金森 功吏 東京工業大学, 生命理工学院, 助教 (90633446)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 蛍光プローブ / 蛍光性分子ローター / スクリーニング / レクチン / in silico / ドッキングシミュレーション / 糖鎖受容体 / GFP色素 / turn-on / GFP / 糖 / 細胞間相互作用 / 有機合成 |
研究成果の概要 |
本研究では、糖鎖を介した細胞同士の相互作用の解明ための簡便なツール開発を目指し、糖鎖受容体に結合した際にのみ蛍光を示すプローブ開発を行った。本研究では、高粘度環境においてのみ分子内運動が抑制され蛍光を示す蛍光性分子ローターを用いた。蛍光性分子ローターを用いたプローブは無洗浄で使用できるため汎用プローブとなり得るが、タンパク質への結合に伴う微小な環境変化を蛍光応答に反映することが難しい。そこで、プローブをライブラリー化し、ライブラリーから高い蛍光応答を示すプローブを選別する手法を開発した。さらに得られたプローブの基本骨格に対して、in silicoスクリーニングを用いたプローブ探索を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内において、蛍光応答を用いたスクリーニングによる標的レクチンに結合して蛍光を示すturn-on型蛍光プローブの探索法の開発に成功した。蛍光性分子ローターを用いたプローブは、標的結合時にのみ強い蛍光を示すため洗浄不要であり、原理的に細胞外のみならず細胞内のタンパク質検出にも使用可能な有用なプローブである。これまでの研究では、十分な蛍光応答を示す標的タンパク質は限られていたが、本手法を活用することで、リガンドとの結合力が弱いタンパク質に対してもプローブを設計できることが示された。さらなる手法の改善は必要であるが、今後生命現象に関わる多数のタンパク質の機能解析に応用可能であると期待される。
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