研究課題/領域番号 |
16K16658
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨志田 聡子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員 (10773848)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マイノリティ / ディアスポラ / 移民社会 / 疎外感 / 言語の継承 / 集合的記憶 / トラウマ / 語り / ユダヤ人 / イスラーム / イスラエル / 移民 / マイノリティ言語 / 言語的多様性 / ユダヤ / ラディノ語 / スペイン / 移民コミュニティ / アイデンティティ / 言語共同体 / セファルディー / エジプト / トルコ / ラディノ語(ユダヤ・スペイン語) / 移民言語 / ヘブライ語 / 移民コミュニティー / イディッシュ語 / 文化的多様性 |
研究成果の概要 |
本研究はイスラーム地域出身のユダヤ人の言語と文化の現代イスラエルでの展開にを記述しようとしたものである。報告者は文献調査に加えカイロ、イスタンブル、イスラエル、米国各都市等において当事者に直接会って聞き取り調査を行った。するとイスラーム地域在住・出身のユダヤ人の言語と文化の現状と継承に特徴が見られた。特に一般的にユダヤ社会で多数派とされる東欧出身のユダヤ人と比較すると次のことがわかってきた。次世代への言語、文化、そして集合的記憶の継承を積極的に展開してきた東欧系ユダヤ人に対して、イスラーム地域在住・出身者は一見継承に消極的である。この背景には記憶と現状の「語りにくさ」があることがわかってきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【学術的意義】別々の分野として研究されがちなイスラームとユダヤ、ユダヤ人の各言語についての研究分野に融合のきっかけの一つをつくった。既存の分野を越え積極的交流を行い各分野の研究者や当事者らの潜在的関心を確認した。集合的記憶の継承に「語りにくさ」、移民の場合特に関係国の国際関係が壁となることを見出した。 【社会的意義】本研究で得た知見を国内外の一般社会に向けて報告し理解を深め関心を広げた。イスラーム地域のユダヤ人の言語と文化について実践を通して学べるように、2022年秋に言語研修『カイロ・ゲニザ講読』(講師:A. アシュル、鴨志田、於:東京外国語大学AA研、一般参加可)として企画している。
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