研究課題/領域番号 |
16K16666
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 山口大学 (2017-2018) 中央大学 (2016) |
研究代表者 |
森 朋也 山口大学, 教育学部, 講師 (30757638)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コミュニティ・ベースド・エコツーリズム / コモンプール / コモンズ / 持続可能な観光 / 社会関係資本 / 集合行為論 / ラオス / ベネフィット・シェアリング / 地域コミュニティ / コミュニティベースドツーリズム / インバウンド観光 / 持続可能な開発 / コミュニティ・ガバナンス / 観光 / コミュニティベースドエコツーリズム |
研究成果の概要 |
本研究の成果としては、まず、調査地域の事業は、村民が観光事業に部分的にしか関与することができておらず、十分に“コミュニティ・ベースド”ではないことが明らかになった。このために、観光事業から利益は、コミュニティ内で、偏って配分されていることがわかった。一方で、観光からの収益の一部は、村落基金の原資として利用され、村落内のマイクロファイナンスとして機能していることも明らかになった。このことから、課題はあるものの、調査対象の村落では、内部で、利益をシェアリングする仕組みを設計していることが示された。本研究は、コモンズ研究や観光分野における、一つのケーススタディとして、貢献を果たすものといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、地域コミュニティによる観光事業の自発的な利用、管理の有効性に焦点を当てたものが多く、その運用面での課題について取り組んだものは、ほとんどない。運用面での課題に取り組んだ研究においても、定性的な研究が多く、定量的な取り組みが十分になされてこなかった。これらの点について取り組んだことが既存研究には見られない本研究の独自性である。コミュニティ・ベースドなプロジェクトは、開発事業において多く進められており、本研究の成果は、それらの事業をより能率的に実施するための示唆を与える点で意義がある。
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