研究課題/領域番号 |
16K16670
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 (2017-2018) お茶の水女子大学 (2016) |
研究代表者 |
臺丸谷 美幸 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 講師 (40755394)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ジェンダー / エスニシティ / 日系アメリカ人 / 二世兵士 / 朝鮮戦争 / 再定住 / 日系人強制立ち退き・収容問題 / 戦争の記憶 / 日系人朝鮮戦争退役軍人会 / 冷戦 / アメリカ史 / 移民研究 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
アメリカ合衆国市民として朝鮮戦争へ従軍した日系アメリカ人二世に焦点をあて、従軍が彼らの社会生活へもたらした影響をジェンダーとエスニシティの視点から解明した。カリフォルニア州出身者を対象とし、日系新聞の分析、退役軍人へのインタビュー調査、朝鮮戦争記念碑建設などにみる従軍経験の再記憶化の考察を行った。日系二世たちにとって従軍経験は退役後の社会参入を促し、進学や就職へ直結する生活基盤を築く契機となったが、この背景には1950年代の冷戦対立と国内の人種政策が密接に絡んでおり、これは合衆国における移民の排除と包摂を巡るポリティクスとして捉えることが可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、次の2点である。第一に冷戦初期の合衆国国内における人種、エスニシティおよびジェンダー政策を基に、当時のエスニック・マイノリティの従軍状況がいかに変化したかについて1950年代における朝鮮戦争期の二世兵士の考察を通して提示することができた。第二に第二次世界大戦期に日系人強制立ち退き・収容を経験した西海岸の日系人たちは、大戦後、いかにして社会参入を果たしたのかの過程を、朝鮮戦争期の従軍者に焦点を当て示すことができた。1950年代の日系二世における従軍問題という、大戦後の日系人研究の新たな課題を提示した。
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