研究課題/領域番号 |
16K16673
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
菊池 美名子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 薬物依存研究部, 科研費研究員 (80769836)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自殺 / 自傷行為 / ジェンダー / トラウマ / 文化 / メディア / グラフィック・メディスン / マンガ / アディクション |
研究成果の概要 |
本研究では、(1) ジェンダーに基づく暴力と自殺関連行動(自殺企図、自傷行為等)の関係性、それらを媒介する要因と機序について、社会学、ジェンダー学、医療人類学、発達心理学、生物学的精神医学等の学際的視点より分析を行なった。また、(2) 被害当事者らによる自助グループ、メディア発信、アート表象などの社会文化的実践に着目し、医療モデルを超えた予防的介入やケア、回復のあり方について明らかにした。特に、海外研究協力者を迎え日本のマンガ作品における自傷行為の描写について内容分析を実施し、その読者に与える影響および介入の可能性と課題について考察を行なった。研究成果を国内外の学術誌、学会、講演等で発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 近年、自殺予防研究の学際的検討や融合的研究の必要性が議論され、喫緊の課題とされている。それに対し本研究は、従来の研究では十分に検討されてこなかった自殺関連行動におけるジェンダーやセクシュアリティの影響等、学際的知見を有機的に統合した理論を示し、女性や若年層の自殺対策の拡充に寄与するものである。 (2) 社会文化的実践に関する研究では、現代の日本社会に深く浸透しメンタルヘルスの問題に大きな影響力を持つマンガ作品に特に着目し、医療モデルを超えた当事者中心のケア・介入に関する研究やその国際比較研究、グラフィック・メディスンという新興の学問分野の進展において、独自の貢献を果たす成果が得られた。
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