研究課題/領域番号 |
16K16694
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 鶴見大学 (2019) 一般財団法人人文情報学研究所 (2018) 大谷大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
宮崎 展昌 鶴見大学, 仏教文化研究所, 准教授 (70773729)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 版本大蔵経 / 写本一切経 / チベット語大蔵経 / 訳注研究 / 日本古写一切経 / 諸本対照テキスト / 批判校訂本 / 名取新宮寺 / ブータン・カンギュル / Dolpo カンギュル / 七寺一切経 / 興聖寺一切経 / 中尊寺経 / 石山寺一切経 / 思渓蔵 / 普寧寺蔵 / 増上寺 / 普超三昧経 / 阿闍世王経 / チベット語訳 / 日本古写経 / 聖語蔵経巻 / 高麗大蔵経(高麗蔵) / 房山石経 / 漢訳大蔵経研究 / XML/TEI |
研究成果の概要 |
漢語仏典の一大叢書である漢語大蔵経は、版本や写本のかたちで種々のものが現代まで伝承されてきた。近年デジタル技術の進歩などもあって、研究者がそれらの資料を扱うことが可能かつ容易になってきた。そうした中で、〈阿闍世王経〉という個別の大乗経典の漢訳諸本を研究対象として取り上げ、現存する版本および写本大蔵経諸本がどのように伝承されてきたのかを解明することを試みた。同時に、現存諸本資料を用いることで、〈阿闍世王経〉漢訳諸本について研究上信頼に足りるテキストの作成を目指した。さらに、同経に関する基礎研究の一環として、チベット語訳からの訳注研究の一部を公表し、諸本対照テキストの公表に向けても準備を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現存する漢訳大蔵経諸本の伝承の過程や相互関係については、それらの来歴や構成などの点から、これまでにある程度明らかにされてきた部分もあるが、本研究では〈阿闍世王経〉の漢訳諸本という個別の事例研究をとおして、版本および写本大蔵経の相互関係について、より具体的、より詳細なかたちで解明することができた。 また、諸本資料を対校して学術的に信頼にたる漢訳テキストの構築を試みるとともに、諸本対照テキストの準備を進めつつ、同経チベット語訳から訳注研究も部分的に提示したが、それらは仏教学を支える文献学的研究の基盤となるものであり、その事例研究の一つに数えることができる。
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