研究課題/領域番号 |
16K16697
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
堀内 俊郎 東洋大学, 文学部, 教授 (60600187)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 『楞伽経』 / サンスクリット写本 / 智吉祥賢 / 智金剛 / 貝葉写本 / 経典注釈書 / 大乗経典 / チベット語訳 / 唯識 / 経典解釈 / サンスリット / 写本 / 楞伽経 / 勝義 / 求那跋陀羅 / Lankavatarasutra / 仏教学 |
研究成果の概要 |
インド中期の大乗経典である『楞伽経』は、唯識、中観の両学派から重視される重要な経典であるが、難解であり、また、サンスクリットテクストにも問題が多いことで知られていた。本研究では、サンスクリット写本の読み直しと、チベット語にのみ残る二つの注釈書の参照により、その第2章の文献研究と思想研究を行った。全体にわたるものではなかったが、その作業により、重要な写本のあぶり出しと、テクストの訂正や思想の解明を行うことができ、本分野について実質的な貢献を成しえた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インド仏教文献の研究にはまずテクストの確定が必要となる。本研究では『楞伽経』という大乗経典のサンスクリットテクストの見直しを行い、今後の校訂において参照すべき重要なサンスクリット写本を確定することができたのが、学術的意義である。さらに、大乗経典はしばしばとらえどころがなく、難解である。そのなか、『楞伽経』に対するチベット語二注釈書の参照により、大乗仏教の教説の一端、たとえば七つの自性や識説や頓悟・漸悟の問題についてより深く解明できたというのが、社会的意義である。
|