研究課題/領域番号 |
16K16705
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
冬月 律 麗澤大学, 外国語学部, 講師 (70726950)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 過疎地神社 / 社会変動 / 人口減少社会 / 実態調査 / 氏子調査 / 神社神道 / 宗教社会学 / 神道学 / 人口減少 / 氏子意識 / 神社運営の問題 / 氏子 / 意識調査 / パターン化 / 過疎 / 集落神社 / 高岡神社 / 高知県 / 過疎地域 |
研究成果の概要 |
本研究では、高知県の過疎地域の神社祭祀と、その担い手である氏子意識の変容を明らかにし、地域内の全ての神社(103社)の多様な様相を包括的な概念でパターン化を図る。具体的には、旧窪川町の集落と神社、氏子を対象に実地調査と調査票調査を実施した。 研究成果として、対象地域の神社は、神社の老朽化・氏子の高齢化・後継者不足による祭祀維持の問題等などを抱えていることを客観的なデータで示した。そして、過疎化の影響は神社祭祀を中心とする氏子の信仰生活にも及んでいることを明らかにした。また、過疎地神社のパターン化では、神職の役割と氏子意識を基準にして、神社の氏子、運営、将来の三つの類型に分けて提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
調査研究の事例が少ないまま、過疎問題と神社との関係が論じられてきたことを問題意識として取り組んだ本研究の成果は、典型的な過疎地域である高知県旧窪川町の事例を取り上げ、実態調査と調査票調査の手法を用いて宗教社会学的分析を行うことで、過疎地域における神社の機能の変化過程を、外部と内部の変化から把握できたことに意義があると考える。 また、人口流動や人口減少は日本だけの問題に留まらない。過疎化と神社神道に関する本研究の成果は、過疎化が国内外における地域社会への文化的影響の全体像を理解するうえで、比較研究のほかに社会政策にも寄与できる点があると考える。
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