研究課題/領域番号 |
16K16706
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
宗教学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
下村 育世 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (00723173)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 近代の暦 / 太陽暦 / 頒暦 / 神宮大麻 / 神社神道 / 祝祭日 / 神社神道史 / 近代日本の暦 / 明治改暦以降 / 日本近代宗教史 / 東京天文台 / 神宮司庁 / 暦 / 改暦以降 / 伊勢神宮 / 明治国家 / 近代宗教史 / 日本宗教文化史 / 明治の宗教行政 / 年中行事 |
研究成果の概要 |
これまで、明治以降の暦の研究といえば明治改暦にまつわる研究を指していた。しかし本研究では、近代の暦の歴史について、明治15年以降神宮に頒暦の権限が移され、先の敗戦までその制度が続いたことをより重視しながら、近代天皇制のイデオロギー形成、そして神宮を頂点とする神社のヒエラルキー形成と宗教との関係に着目して考察した。この視点で捉えることで、(1)今まで研究の俎上にすらのぼらなかった改暦以降の近代の暦の歴史を日本宗教史の中に位置づけるとともに、(2)終戦まで一貫して暦を統制し続けてきた国家にとっての暦の意味に迫ることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治改暦以降の暦の歴史は、これまで研究の俎上にほとんどのぼらなかった。改暦の開化的側面が強調された結果、それ以外の側面は看過されてきた。しかし暦は皇紀、天長節、紀元節といった天皇にかかわる祝祭日などを全国の人々に知らせる機能を有したとともに、先の敗戦まで伊勢神宮から神宮大麻と共に頒布され続けた。近代の暦の歴史は宗教史に位置づけることができ、暦の歴史から神社を「国家の宗祀」とし「宗教」外のものとする行政的過程などを理解する、すなわち神社神道史を再考することに繋がる。
|