研究課題/領域番号 |
16K16716
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
大矢 素子 東京藝術大学, 音楽学部, 講師 (40632253)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 電子楽器 / 演奏論 / 音楽学 / 美学 / 演奏 / 技術と音楽 / 機械文明 / 自動演奏楽器 / 機械時代 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究では,電子楽器が開発された20世紀前半の美学的・文化的背景に基づき,演奏という文化的行為を考察することによって,技術と音楽の関わりにおいて従来に無い視点を提供した.具体的には,これまで技術(身体)と美学的表現(精神)といった二項対立的観点から考察されがちであった技術と音楽の問題を,作品=音楽の美学に基づく「ほんとうの創造行為」の重視や,「喜びの取戻し」など,同時代の音楽外的・美学的観点から検証することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子楽器開発の文化史的・美学的背景をふまえて演奏論を検証することは,音楽に関して「良い表現」,あるいは「精神性」といった曖昧な表現で語られてきた美学概念がどのように意義付けられてきたのかを, 20世紀前半の歴史的コンテストに従って再考する過程でもある.この過程によって,技術とは何か,さらにはそれがもたらす音楽的表現とは何かという問題を改めて考察し,我々が現在進行形で生み出し,日々享受し続けている音楽という文化活動に対し,根源的な問を提示することができると考えられる.
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