研究課題/領域番号 |
16K16719
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
山内 朋樹 京都教育大学, 教育学部, 講師 (10769318)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 庭園 / ランドスケープ / 動いている庭 / 惑星という庭 / ジル・クレマン / ホベルト・ブルレ・マルクス / 庭園史 / 自然美学 / ジョン・クローディアス・ラウドン / ウィリアム・ロビンソン |
研究成果の概要 |
ジル・クレマンの「惑星という庭」は、フランスの美学者アラン・ロジェをはじめとするさまざまな評者によって、生態学的ではあれ、美的なものではないとされてきた。本研究では、「動いている庭」の読解を通じてその理論的前提を明らかにした上で、クレマンが当概念を論じる際に言及する植物蒐集の歴史(とりわけ18-19世紀のイギリス庭園)や20世紀ブラジルの修景家、ホベルト・ブルレ・マルクスに注目し、「惑星という庭」が前提としている美的枠組みを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は「惑星という庭」を生態学的観点から受容するだけでなく、「動いている庭」の読解を通じて理論的前提を明らかにし、歴史的文脈を調査してその美学的含意を検討したことにある。「惑星という庭」は同タイトルの展覧会の成功によって人口に膾炙したが、その受容には生態学(というよりも環境保護論としてのエコロジー)への偏向があったからだ。本研究はこの偏向を是正しつつ、近代イギリス庭園およびブルレ・マルクスとの関係を明らかにし、クレマンの庭園および思想を明らかにした。
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