研究課題/領域番号 |
16K16720
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 京都市立芸術大学 (2021) 立命館大学 (2016-2020) |
研究代表者 |
山本 真紗子 (前崎 真紗子 / 山本真紗子) 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 日本学術振興会特別研究員(RPD) (70570555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 美術商 / 近代 / 日本 / 工芸 / 京都 / 明治 / 英国 / 日本美術 / 輸出 / 池田清助 / Thomas Joseph Larkin / 濱田篤三郎 / 海外輸出 / 在外日本美術 / 日本美術史 / ジャポニスム |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末から20世紀初頭の欧米の「日本美術」愛好を支えたネットワークを史料上から明らかにすることを目的とした。まず京都の美術商・池田清助や稲田賀太郎の海外進出について、山中商会と比較することで、海外進出の時期別の輸出美術商の特色や進出成功・失敗の関連について考察した。池田の英国進出のパートナーだったトーマス・J・ラーキンについては、彼の経歴や、ラーキンのギャラリーが当時のロンドンの日本美術愛好の拠点の一つだったことを明らかにした。また明治期の外国人旅行者の京都での立寄先を調査し、美術商の外国人向陳列販売場の開設が東山地域の変化と関係していることを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、19世紀末から20世紀初頭の欧米の「日本美術」愛好を支えたネットワークを史料上から明らかにすることを目的とした。申請者がこれまで明らかにしてきた京都の美術商・池田清助のビジネスパートナーであるトマス・J・ラーキンの英国帰国後の活動などについて史料からまとめ、英国での日本美術愛好史研究に新知見を与えた。また、研究期間開始後海外調査が難しくなったことから、京都での輸出美術商の活動に着目することに計画を変更し、外国人旅行者の訪問先や東山の開発とも関連付けつつ、美術商たちが当時の観光や地域経済などに与えた影響について論じた。
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