研究課題/領域番号 |
16K16725
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
岩谷 秋美 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 大学院専門研究員 (10735541)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ハプスブルク / 墓 / 葬礼 / 聖堂 / 彫刻 / 建築 / 中世 / 近世 / 霊廟 / フリードリヒ三世 / マクシミリアン一世 / ゴシック / ルネサンス / 墓碑 / 皇帝フリードリヒ三世 / 皇帝マクシミリアン一世 / 彫刻史 / 建築史 / 葬礼美術 / ゴシック大聖堂 / 皇帝 |
研究成果の概要 |
本研究では、後期ゴシック建築であるウィーンのシュテファン大聖堂と、そこに配されたハプスブルク家の皇帝フリードリヒ三世の墓碑に注目し、墓碑と霊廟の関係性、および、それらが有した機能や役割について再解釈を試みた。研究に際しては、オーストリアやドイツ、フランス、スペインなどにおけるハプスブルク家に所縁のある墓や霊廟の調査を実施したほか、彫刻と建築の関係性や受容などを考察するための手がかりとして、祭壇彫刻や祈祷書なども視野に入れた。以上の調査を踏まえ、ハプスブルク家の霊廟としてのシュテファン大聖堂の位置づけを再検討するとともに、フリードリヒ三世墓碑の制作から設置までの経緯について検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、後期ゴシックから初期ルネサンスへの過渡期に当たる、ハプスブルク家の二人の皇帝の墓碑に注目した。すなわちフリードリヒ三世と、その息子マクシミリアン一世の墓碑である。前者は伝統を踏まえた多彩なモティーフを通じて墓主の功績を称え、死後の安寧を祈るものである。一方後者は伝統的な家系図をダイナミックに発展させた壮大なモニュメントである。両者の葬礼芸術における特質の違いを示したことは、殊にドイツ美術研究にて懸案たる移行期の問題を解明する上でも、有意義な成果であったと考える。
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