研究課題/領域番号 |
16K16726
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
土谷 真紀 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (80757451)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 狩野派 / 絵巻 / 土佐派 / 模本 / 金山天王寺 / 秀次公縁起 / 法師物語絵巻 / 涅槃図 / 縁起絵巻 / 金山天王寺縁起 / 浅草寺縁起 / 狩野元信 / 源氏絵 / 鞍馬蓋寺縁起絵巻 / 武蔵坊縁起 / 土佐行広 / 豊臣秀次 / 室町絵巻 / やまと絵 / 地蔵縁起 / 物語絵画 / 寺社縁起 |
研究成果の概要 |
本研究は、16世紀末期から17世紀初頭に制作された絵巻と関連する作例の調査分析を通して、中近世移行期における絵巻の画風と物語絵画としての特徴を検証した。調査した絵巻作例は、いずれも絵師を特定することは難しいものの、室町後期に制作された土佐派や狩野派の手になる絵巻の表現を踏まえ、いくつかの作例では狩野派絵巻の要素が継承しながらも、近世の絵巻に頻出する、本の挿絵のような画面を多く見せ、物語の表現において転換期にあることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本美術史において、16世紀後半から17世紀初頭という中世末期から近世初頭への移行期に制作された絵巻作例に関する関心は低く、基礎的な研究は少なかった。本研究は、当該時期に制作された作品を分析し、各作例の画風と物語絵画としての特徴を提示した。特に、特定の画派へ帰属させることが難しい佚名絵師が制作した作品を分析することで、流派に軸を置いて理解を進めがちな美術史研究へ複層的な分析視点を提供した点に意義がある。
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