研究課題/領域番号 |
16K16735
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 神戸女学院大学 (2017-2018) 恵泉女学園大学 (2016) |
研究代表者 |
伊藤 拓真 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (80610823)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イタリア・ルネサンス / ギルランダイオ / フィレンツェ美術 / 芸術家工房 / 美術批評史 / ヴァザーリ『美術家列伝』 / ルネサンス美術 / 工房 / 美術批評 / ジョルジョ・ヴァザーリ / 美術家列伝 / ラファエロ / ドメニコ・ギルランダイオ / ダヴィデ・ギルランダイオ / ベネデット・ギルランダイオ / イタリア美術 / 北方絵画との交流 / 美術史 / イタリア・ルネサンス美術 / 芸術家像 / 工房制作 |
研究成果の概要 |
本研究では、ルネサンス期に芽生えつつあった「芸術」や「芸術家」という概念と、工房システムをはじめとする伝統的な制作形態との関連の解明を目的とした。特に、中世以降続く家族経営の工房に注目し、15世紀末のフィレンツェにおいて一大工房を築き上げたドメニコ・ギルランダイオを主たる研究対象とした。ギルランダイオ一族の工房を構成していた個々の画家の活動実態を明らかにするとともに、後世に記述された芸術批評的文献の内容と実際の活動の比較検討を行い、制作者の活動が近代的な文脈で解釈されていく過程を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の社会における「芸術」や「芸術家」という概念は、決して自明のものではなく、歴史的な経緯のなかで形作られてきたものである。現在までその存在が広く知られている芸術家の多くがルネサンス以降の芸術家たちであることからもわかるように、イタリア・ルネサンスをそのひとつのターニング・ポイントとしてあげることができる。この過渡期にあって、中世以降引き継がれてきた職人としての制作者の立場が、いかにして近代的な「芸術家」としてのものに変化していくのかを検証することで、現代社会における芸術の概念をより明確に理解できるようになる。
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