研究課題/領域番号 |
16K16745
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
松浦 昇 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 非常勤講師 (80640010)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 浮世絵 / 陰影法 / 陰影表現 / 版画 |
研究成果の概要 |
本研究「明治~昭和初期の浮世絵・版画により創出された和洋折衷の陰影表現」は、浮世絵・版画の一次資料調査および文献調査を通じて、明治~昭和初期の日本における新たな陰影表現の成立について調査することが目的である。調査によって、玄冶店派と呼ばれる浮世絵師系統の作家が、月夜の表現において使用する陰影表現での西洋水彩画風技法の援用と、固有表現の模索が確認できた。また浮世絵・版画と、西洋画での月夜の逆光表現との違いは、日本の伝統的な陰影表現の技法的連続があると指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西洋画との比較において観察される影(shadow)の省略表現は、日本の描画技法を語る上で注目すべき固有性を持っており、明治以降本格的に導入される西洋陰影法との相違点を調査する学術研究が強く望まれる。本研究では影響力の大きな浮世絵師の系統である玄冶店派を中心に、月夜の表現において使用する陰影表現に対象を絞り調査研究を行った。それにより西洋水彩画風技法の援用と、固有表現の模索過程が明らかになった。
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