研究課題/領域番号 |
16K16746
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
河村 彩 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 助教 (20580707)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | リシツキー / ノイラート / 構成主義 / イゾスタト / ダダイズム / ロシア構成主義 / グラフィックデザイン / ウノヴィス / 建設のソ連邦 / アイソタイプ / オット・ノイラート / イゾスタット / クルツィス / 美術史 / アヴァンギャルド芸術 / バウハウス |
研究成果の概要 |
リシツキーは論文の多くをドイツ語で執筆しており、これまでドイツおよびアメリカを中心に多くの研究が行われている。本課題ではロシア語で執筆、出版されたリシツキーの論文や、ロシアで出版されたグラフィックデザインを調査し、リシツキーの活動を新しい局面から考察した。また、リシツキーが学生時代を過ごしたダルムシュタットや、彼が展覧会を行ったハノーファーの美術館で調査を行い、リシツキーの西側のダダイストとの交流を明らかにした。とりわけ、モスクワのイゾスタト(図解統計出版局)の設立に尽力した経済学者のオットー・ノイラートとの交流を明らかにし、リシツキーがデザインを手がけたイゾスタトの出版物の分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術研究の分野ではあまり知られていないリシツキーのロシアでの活動や制作物の総合的な研究を行い、その成果を著書『ロシア構成主義』(共和国、2019年)の一部で発表した。とりわけ、リシツキーとの交流がきっかけとなってロシアを訪問したオットー・ノイラートのモスクワでの活動とその影響は、現在までほとんど明らかにされておらず、ロシア国立図書館でのイゾスタットの出版物(リシツキーも多くのデザインを手がけている)の網羅的な調査は、世界的に見ても極めて珍しく、価値の高い研究といえる。
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