研究課題/領域番号 |
16K16756
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
溝井 裕一 関西大学, 文学部, 教授 (60551322)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 水族館 / 動物園 / 文化史 / 歴史 / public aquarium / aquarium / history / cultural history / 表象 / 表象文化 / シミュレーション / 人と動物の関係学 / 人と動物の関係史 |
研究成果の概要 |
研究代表者はもっぱら、近代水族館がヨーロッパで誕生し、それがアメリカ、日本へとわたったあと、社会や時代の要請に応じていかに変化していったかを追及した。具体的には、水族館は元来あくまでも水生生物を見せるための場であったが、しだいに没入感を楽しむ場、あるいは植民地支配を表象する場となり、さらに戦後は水中撮影技術の発達や動物の権利運動などの影響を受けて、展示スタイルを変えていったプロセスを、グローバルな視点から明らかにした。これと並行して、古代~近世における日欧の水族「観」や海洋「観」の研究もおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の意義は、日米欧という広い地域を視野におさめつつ、水族館の歴史を叙述したこと、そして水族館がもつ文化的側面を明らかにしたことにある。従来の研究では、特定の地域や時代に焦点をあてる傾向があり、また水族館が各時代のニーズにあわせてその性格を変えていったことは、ごく一部の研究をのぞいて指摘されていなかった。そもそも、水族館の歴史にかんする研究自体、少ないものであった。本研究においては、そうしたわずかな水族館史研究の成果を糾合し、なおかつ独自の研究を加えることによって、日米欧の水族館の起こり、発展、ポストモダン期における批判の高まりとそれへの対応を、文化史的に記述した。
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