研究課題/領域番号 |
16K16765
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
多田 蔵人 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (70757608)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本近代文学 / 永井荷風 / 樋口一葉 / 泉鏡花 / 小林秀雄 / 江戸文学 / 書誌学 / 文体 / 近代文学 / 森鴎外 / 江戸 / 実朝 / 漢文学 / 近代 / 江戸清吉 / 水沫集 / 日本近世文学 |
研究成果の概要 |
研究の中心である永井荷風については、単著『永井荷風』(東京大学出版会,2017)を上梓し、かつ新発見された戦後の創作ノートについての論考「永井荷風のノート : 『二人艶歌師』と『渡鳥いつかへる』の推敲 (新発見草稿 永井荷風『二人艶歌師』『渡鳥いつかへる』)」を発表した(「新潮」2018,11)。荷風以外についても樋口一葉『にごりえ』、泉鏡花『銀鼎』についての論考を発表しており、小林秀雄『実朝』について学会発表も行った。また、江戸に連なる近代の出版環境についての論考を「日本古書通信」の連載に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本近代文学における江戸文化受容の歴史について、具体的な作品分析と書誌的な調査の両面から明らかにすることができた。単著『永井荷風』は第6回東京大学出版会南原繁記念出版賞を受賞し刊行され、書評等でも幸いに高い評価を得た。荷風の創作ノートについては新聞等で大きく報じられた。論考が商業誌に掲載されたことも、研究の社会的意義が評価されたと言える。荷風以外の作家についての論考も、それぞれの作家の創作基盤としての江戸文芸受容の諸相を明らかにしえた。これらの成果は市川荷風忌をはじめとする講演や商業誌の連載を通じて社会に発信している。
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