研究課題/領域番号 |
16K16766
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 聖学院大学 |
研究代表者 |
木下 綾子 聖学院大学, 人文学部, 准教授 (90530064)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日中比較文学 / 日本古代漢文学史 / 文章経国思想 / 貞観の治 / 文章経国思想の共有 / 渤海外交文書 / 菅原道真の詩句の受容 / 初唐太宗の関連文書 / 8世紀中期における初唐資料の受容 / 9世紀初期における六朝資料の受容 / 10世紀以降における菅原道真作品・思想の受容 / 初唐太宗の固有名詞としての受容 / 8世紀中期における同時代的な受容 / 9世紀初期における中国古典の受容 / 日本文学 / 平安文学 / 日本漢文学 |
研究成果の概要 |
中国・初唐の太宗皇帝に関連する資料と平安時代の8・9世紀の漢詩文や漢詩文集の序文、天皇の詔勅、皇太子に対する教導書などを読解、比較検討することを通じて、100年以上にわたって太宗の文治政策や文学観、政治観の影響が見られることや、従来、9世紀初期に盛り上がり、中期には衰退したと見なされてきた「文章経国思想」は担い手が天皇から摂関家に交代したのみであり、9世紀後期においても続くことを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本古代漢文学史上の重要課題である「文章経国思想」は、9世紀初頭の嵯峨朝、中期の清和朝、後期の宇多朝・醍醐朝それぞれにおいて中国・初唐の太宗皇帝の「貞観の治」に伴って示された文学観・政治観を受容した結果、あらわれたものであり、「貞観の治」受容の展開はすなわち「文章経国思想」の展開であると解明したことで、日本文学史に新たな視座を提供した。
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