研究課題/領域番号 |
16K16774
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 北海学園大学 (2018) 大谷大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
関本 真乃 北海学園大学, 人文学部, 講師 (30760011)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 国文学 / 苔の衣 / 中世王朝物語 / 諸本調査 / 書誌調査 / 賀茂季鷹 / 文献学 |
研究成果の概要 |
『苔の衣』の十数本を電子テキストデータ化した。前田家本系統には異同が少なく、穂久邇文庫本系統の諸本に比較的大きな異同が見られることに着目し、二冊本諸本及び巻三零本は穂久邇文庫本(完本)と近い関係にあること、絵巻本文は二冊本に拠るだろうことが判明した。また、三冊本は二冊本及び巻三零本に拠ったものと考えられる。 つまり、穂久邇文庫本系統の諸本は、A黒川四冊本、B龍門文庫本・盛岡公民館本の一類(Ⅰ)と、穂久邇文庫本・島原松平文庫本・絵巻の一類(Ⅱ)に分かつことができた。黒川四冊本は前田家本に近い本文をも有する点で西園寺文庫本と共に着目され、穂久邇文庫本系統の本文はⅠ系統も重視すべきである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『鎌倉時代物語集成』及び『中世王朝物語全集』といった手に取りやすい本文はいずれも、前田家本系統の本文を底本としており、穂久邇文庫本系統の諸本の本文については、翻刻も少なかった。最近の調査で報告された穂久邇文庫本系統諸本について翻字を行い、一部は翻刻として広く社会に公開した。その結果穂久邇文庫本系統の諸本について諸本分類を改める必要があることを明らかにした。
|